私の保護活動ではじめて小さな命を救うことができませんでした。
先週金曜の夜中にはじめての経験でした。
つらくてどこにもかけずにいました。
保護報告をしてトライアル報告をしてとなるとやはり別れの報告も必要かと思い頑張ってお伝えしたいと思います。

もともと4兄弟、生まれてで3~5日ほど、体重90~100グラムの子たちを引き取りました。
過去に経験がないほど小さな小さな命でした。
引き取るときにこのぐらいの子は突然死があるからボランティアさん嫌がるんだよねとたくさん保護された子たちでひときわ小さい子たちがいました。
私の性分、人が嫌がることは私がやるなので迷わずこの子たちを引き取ることにしました。
今までも乳飲み子をお世話していたのできっと大丈夫と思っていました。
保護して4日目の夜中24時
ミルクの時間だよーと起きて動き回る子達に次々にミルクをあげていたらたくさん飲んだので3匹でなくなりました。
追加でミルクを作り起きてこない子にそっと手を伸ばしてみるとぐっすりでした。
起きてーとトントンしても起きなかったんです。
体は寝ている子そのもの。
理解するまでに時間がかかりました。
さっきまで元気にミルクを飲んでたのに3時間後には息をしてないことがあるとは聞いて引き取ったのですがこれがそれかと。
ホットカーペットのせいなのか体は暖かいんです。目が開いてないだけで寝ている子なんです。
後にわかったことですが死後直後だったようです。
ぐったりした姿を見ることなくいつも通り寝るように息を引き取りました。
生後1週間の短い人生を終えてしまったのです。この子にあと20年どれだけ楽しい未来が待っていたのか。
思うだけで涙が止まりません。走り回る姿が見たかった。何も気づいてあげられなくてごめんねとなかなか眠ることができませんでした。
そんな立ち直れない別れで落ち込んでいるなか、火葬の日が来ました。
とても小さな体は火葬後とてももろく触れるだけで骨は砕けるぐらいでした。
頭蓋骨すら原型がありませんでした。
生まれ手間もなすぎて骨も固まってなかったんですね。
大泣きしてしまいしばらく車を出すことができませんでした。お別れは大の苦手です。
私が引き取らなかったらこの子は20年いきられたんじゃないかと悔やむ気持ちもあります。
兄弟をこれ以上失いたくないと思っていた火葬が終わった夜
またしても90グラムの小さな体が急激にぐったりと
兄弟までも連れていくのか
この子はぐったりとしたので高速を使って一時間の夜間救急に電話して予約がとれたので向かいました。
みるみるうちに呼吸が浅くなります。
車内で膝の上におき、とてつもなく震える足がアクセルの邪魔をするほど私も動転してました。
夜中の2時でも車は走ってました。追い越すことをあまりしない私も今日だけは。
ずっと話しかけながら呼吸を確認しながら向かいあと5分で到着となったとき、手が大きく動いたので元気になったのか~なんて言っていたらそのあと少しして大きな声ではぁとため息のような声を出したと思ったら呼吸が止まりました。
先生に見てもらえるまであとすこしだからねーっていってたのに持ちませんでした
予約の電話で幼すぎるから到着までに息を引き取ることもあると思いますが来ますか?と言われましたが助かると信じてむかったんです。
目の前で間に合わず
でもまだなんとかしてほしくてそのまま病院へ駆け込みました
先生がドアを開けてくれて、もう息をしてないと思いますと大泣きしながら伝えたら
このまま帰りますか?少しでも診察すると夜間の高額の費用がかかりますがと電話でもやれることはないと思いますよと先生も助ける手段がないと言われても見てほしいといって向かった私なので再度確認されましたがまだ助かるかもと気持ちが捨てきれず見てもらいましたが残念ですが2時42分死亡確認ですと。
またしても助けてあげることができませんでした。
もう一時間、いや二時間早く病院に行けていたら…
夜間診療にいくまでにできることは自分で全てやりました。やったことを聞かれて病院でやれることは残ってなかったけど病院にいけば助かるかもの気持ちが捨てきれず。そんなときは本当は家で最後を兄弟と看取った方がよかったのでしょうか。
お金の問題ではないので電話で何万かかりますと言われても断る選択肢にはなりませんでした。
なのになにもしてあげることができなかった
先生からは先天性の疾患が考えられるから兄弟全滅の可能性があるから一度残っている子も診察をした方がいいと言われました。
起きてすぐに予約を。
90グラムの二匹は一週間~10日ほどの短い人生を終えてしまいました。
帰りのシーンとした車内
何度ごめんねといっても目覚めることがないのにそれしか言えませんでした。あっという間に体温がなくなりました。
家に着いたのは明け方4時
どんなに悔やんだって戻ってくることない命
もう二度と乳飲み子は私が面倒見るべきではないと思いました。
そして、その日は集団手術の日。
寝不足で3ヶ月の子ひとりを預けにいって今日は家に帰るつもりでしたがボランティア仲間さんが手伝っていってよと言われたのでミルクの時間まで手伝うことにしました。
これがまた私にとってはとても辛い現場でした。
店内を案内されて若い人には頑張ってほしいのよね!と言われてこれを見て学んでやってほしいと言われたのは手術室で術前の毛を剃ること
注射が大の苦手なのに目の前にはたくさんあるし次々麻酔されてる子が運ばれて毛を剃るんです
そんなとき先生たちの足元に内蔵のようなものがたくさんおいてあることに気づきました。
最初はなんだろうと思ってましたがあれば胎児だったのです
捕獲された子には胎児がいることも多くTNRでは堕胎だとネットで見てたのでこれが…と
いくら増えるからといっても宿った命をその場でさよならするなんて私は抵抗がありすぎるなと思ってたらその現場が目の前にあるんです。
まして生まれ手間もない子を育ててる私からしたら地獄の現場です。助けれない命がたくさん足元にあるんです。
私はまだまだ堕胎には抵抗があって、生まれる前でよかったーなんて他の人みたいに言えないです。
私は必死に助けようとしてて、ここでは全てが絶たれるんです。
きりがないから仕方ないことなんでしょうが毛を刈っているときにお腹にいるんだろうなと思う子がくるとほんとつらいです。
望まれない命かもしれないけど私はその望まれない命を助けたくて保護活動をしているからいつかこれを受け入れなければいけないんだなと思います。
目の前でたくさんの命が終わりを迎えるなか、私が明け方まで子猫の保護はもうやらないと思っていたことは消えました。
救えない命があっても、この世に生まれてこられたことだけでも人生数日でも助けてあげなければと。
仕事の関係で乳飲み子はお世話できる時間がなくなるので私は受け入れストップですがボランティアさんで乳飲み子のお世話をしてくれると言ってくれる人がいたらお願いしてでも助けようと思いました。
死を通してたくさんのことを考えた1日でしたがこれからもたくさんの新しい経験を経て成長していけたらなと思います。
まだまだ未熟なので考えもなかなか片寄っていますが現実を受け入れて一匹でも多くを助けたいと思います!